1、日 時 平成27年5月19日(火)午後4時
1、場 所 日吉大社 西本宮
1、その他 当日お越し頂いた皆様には特別拝観を実施致します。
今回の復元模写制作作業にあたっては、成安造形大学美術領域日本画コース
及び同大学附属近江学研究所の研究活動として、大学側の全面協力のもと実施されました。
※作業前記者発表についての近江学研究所ブログはこちらから
http://omigaku.org/ema_rosetsu20140724
長沢芦雪は写実的な作風で知られる円山応挙の弟子で師の様式に基づきながらも、
動きのある、意表をついた奇抜な作風で知られる。
和歌山県の無量寺、成就寺、草堂寺の襖絵がつとに名高い。
また、子供や動物の親子を描いた作品が多く認められる点は、
彼の4人の子供がいずれも夭逝するなど、家庭運の薄かったことが
作品に影を落としているとも考えられている。
親子の猿を描いた本絵馬は、落款から長沢芦雪が寛政4年(1792)
に描いたものと判明する。
画面の剥落が著しく図様も定かでないため既に美術的価値は失われているが、
朱文氷形「魚」印の欠損の有無により、記年銘の希少な芦雪作品の年代を
分ける指標となる作例として重視されてきた作品である。
また、奉納者である藤井正脩は、広島城下一の呉服商富士屋の一族で、
その京都店の三代目主人である。芦雪が寛政6年に広島に下向し、
多くの作例を当地に残すこととなるキーパーソンがこの藤井正脩で
あったことを知らせてくれる点においても、本絵馬の資料的価値は高い。
(以上、同研究所ブログより一部抜粋)

現在の原画

完成した復元模写
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